高位脛骨骨切り術はクローズウェッジ法とオープンウェッジ法の2種類の方式があります。

ここではクローズウェッジ法について、説明いたします。

 

クローズウェッジ法とは

 

クローズウェッジ法は40年以上前から行われている実績のある手術です。

また、高位脛骨骨切り術といえば、一般的にはクローズウェッジ法を指すことが多いです。

この術式は脛骨外側をくさび状に2か所切り取り、その後、そのくさびを閉じるようなかたちで接着します。

接着した上から金属のプレートを当ててネジで固定をし、膝関節を矯正します。

これにより膝のかたちが矯正され、内側に偏っていた負荷も均一となり、膝の痛みを軽減します。

手術は全身麻酔で行われ、1~2時間ほどで終わります。

手術後はすぐにリハビリテーションを行い、杖を使って歩けるようになったら退院となります。入院期間は6~8週間ほどです。

杖で歩く

骨を切っていますので、体重をかけて歩くのは心配になるかもしれません。手術の後、半年ほどで安定をしてきます。

骨切り術は人工関節置換術と異なり、自分の骨が関節に残りますので、膝の知覚が保たれます。

具体的には膝の曲げ伸ばし、疲労や痛みなどです。

エックス線

 

クローズウェッジ法のメリット

 

もう一つのオープンウェッジ法との比較になります。

クローズウェッジ法が多くの病態に対応が可能になります。

なぜならば、クローズウェッジ法は脛骨を二か所のみ切れ込みをいれますが、オープンウェッジ法は一か所のみの切れ込みのため、クローズウェッジ法の方が膝を矯正できる範囲が広くなります。

変形性膝関節症が進行して、矯正する範囲が広い場合は、クローズウェッジ法の方が有利となります。

 

クローズウェッジ法のデメリット

 

メリットで述べたことと逆の話になります。

クローズウェッジ法は矯正できる範囲が広い代わりに、切れ込みを入れる箇所が多く、完全に切断することになります。

したがって、手術方式が複雑になります。

また、骨が接着する必要があるため、術後、元の生活に戻るまでの期間が長くなります。

具体的にはクローズウェッジ法の入院期間は6週間、通常の生活に戻るまでは半年ほどですが、オープンウェッジ法の入院期間は4週間、通常の生活に戻るまでは四ヶ月ほどと短い期間で済みます。

以上のことを踏まえますと、クローズウェッジ法は変形性膝関節症の症状が進んでいて、矯正の範囲が広い方が選択する術法と言えます。

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