シャルコー関節は骨や軟骨の損傷による障害ではなく、初めに神経が障害されて発症する病気です。
「神経病性関節症」ともよばれます。

 

神経の障害によるもの

 

これは膝の関節に限らないのですが、全ての関節は骨の位置がどこにあるかを認識する知覚神経があります。
この知覚神経があることによって、私たちは関節の動きが調整できます。

骨同士が強く接触しなかったり、関節の可動域を超えた動きをしないように、普段は意識しなくても問題が起きないのは、この知覚神経のおかげなのです。

例えば脊髄が侵される病気や、糖尿病による末梢神経障害などにより、知覚神経が阻害されることがあります。

すると、骨の位置を把握することができないため、骨同士が強く当たったり、膝関節の可動域を超えた動きをしても、ほとんど痛みを感じなくなってしまいます。

このようなことが続くと、骨や軟骨はどんどん傷ついてしまいます。そうなると、骨や軟骨は変形していき、かなり早いスピードで膝関節全体が破壊されてしまいます。

骨は壊れるとその部分が張り出す性質があります。摩耗した骨の部分と組み合され、膝関節が大きく変形してしまいます。

神経障害なので、痛みは感じませんが、ここまでくると歩行は困難になり、膝関節内の炎症も進んでいきます。
これが、シャルコー関節という病気の症状です。

神経

 

シャルコー関節になる原因

 

以前は梅毒の患者さんが、膝の神経障害を起こすケースが多くありました。
現在はペニシリンにより梅毒の患者さんが激減したために、それにしたがい患者さんは少なくなってきています。

一方、現在は糖尿病の患者さんが増えています。糖尿病は神経障害を起こしますが、発症する部位が膝以外のケースが多いため、相対的にはシャルコー関節の患者さんは減少傾向です。

今後ですが、痛み止めによるシャルコー関節が増えることが懸念されています。痛み止めを多用しますと本来、痛くて動かせない膝が可動域を越えて動かせるようになってしまう結果、シャルコー関節になってしまうからです。

シャルコー関節は減少傾向ですが、早目の発見、治療が大切なのは他の膝の病気と同様です。

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