人工膝関節置換術の目的は、変形性膝関節症が進行した場合の膝の痛みをとることが、第一の目的です。

しかし、折角手術したのに、痛みが取れないというケースがあります。患者さんをレントゲン等で検査しても、異常は見つからないことがあります。どうしてでしょうか?痛みの原因と対処方法について、ご説明します。

エックス線

 

人工膝関節置換術後の膝の痛みの原因

 

人工膝関節置換術後の膝の痛みの原因は3点考えられます。

◆膝関節周辺の環境変化

第一に考えられる原因です。

膝関節が人工関節に代わることによる膝関節内の環境が変わることです。

人工膝関節置換術後、人工関節にまだ慣れていない段階で、入れ替え前と同じ感覚で、膝関節の筋肉などの組織が動くために負担が掛かかります。

慣れない人工関節を動かす負担により、膝関節周辺の筋肉等の組織に痛みが発生します。

◆手術後の出血

手術が組織を切るために、手術後の傷を縫合しても内部ではしばらく出血をしています。

しかし、膝関節には、筋肉や、靭帯、脂肪などの骨以外の軟部組織が少ないため、出血が吸収し難いのです。

そのため、膝関節内での発熱、腫れが長引くため、痛みも長引いてしまうことがあります。

◆滑膜組織のひっかかり

膝関節は大小、数多くの組織で構成され、複雑な動きをします。

レアなケースですが、滑膜組織などが、膝蓋骨や大腿骨の間に引っかかったり、挟まったりして痛みを感じることがあります。

膝が痛い女性

 

痛みを減らすためには

 

痛みを減らすためには、新しい人工関節に慣れることです。

筋肉の負担を軽減し、新しい人工関節の動かし方を覚えることです。

人工関節に入れ替えたとしても、手術前の変形した膝関節をかばうような、身体の動かし方は、習慣としてなかなか替えることはできないことがあります。

しかし、膝の関節の形も変わりますので、全身の使い方もそれに伴って見直す必要があるのです。

膝関節の使い方でなく、体幹、股関節など、全身の使い方も学び直すことで、痛みの期間を短くすることができます。

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