膝の痛みの病気の代表選手のようなものです。膝を痛いと感じる方のほとんどは「変形性膝関節症」という病名を耳にしたことがある事と思います。実際、膝に何らかのトラブルを抱えているある程度以上の年齢の方の8割くらいが変形膝関節症かその予備軍と言われています。
変形性膝関節症とは一次性、二次性と二つに分類されます。
◆一次性
一次性とははっきりした原因が分からないものを指します。ただし、その原因は膝関節の軟骨の老化によるものと考えられています。
老化に伴い、膝関節の軟骨を作成するスピードが、軟骨が分解されるスピードに追い付かないことがあります。こうなると膝の軟骨の形も変わり、もろくなってしまいます。また、年を重ねていくと膝への負担も蓄積されます。膝関節の中で最初に摩耗するのが軟骨です。
このようにして、老化により膝関節の軟骨が変性し、痛みを感じる病気です。一次性の場合は両足ともに同じような症状が出ることが多いです。
◆二次性
一方、二次性とははっきりした原因が分かっているものを指します。若い頃のスポーツ障害により半月板を切除したことがあるとか、交通事故により膝関節の軟骨に大きな損傷を受けた等の様々な理由がはっきりしている場合です。
こういった原因により膝関節の軟骨が変性したものを二次性といいます。二次性の場合は年齢に関係はありません。また、原因が分かっている側の足のみに症状が出るという特徴があります。
では、どんな人が変形性膝関節症にかかり易いのでしょうか。次のような方は変形性膝関節症に掛かるリスクが高いため、注意が必要です。
・ある程度の年齢の方
40代から症状が進行すると考えられています。
・肥満の方
体重が重たいと膝への負担が高くなります。
・女性
女性は筋力が弱く、関節が小さいため、膝への負担が高くなります。
・O脚またはX脚
膝の外側、内側へ偏って負担が掛かります。
その他、膝に負担が掛かる激しいスポーツをしてたり、すでに膝への怪我をしている場合も変形性膝関節症になるリスクが高くなります。
これらを考えますと、典型的な変形性膝関節症にかかり易い人は50代以上の肥満したO脚の女性ということになります。
年齢は戻せませんし、O脚も治すのは難しいです。該当する方は体重の増加に注意しましょう。
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