変形性膝関節症の治療は運動療法、薬物療法、体重管理などの保存療法が基本です。
しかし、症状が進行っしてしまうと保存療法では限界がきてしまいます。
鎮痛剤で一時的に痛みは治まる以上の改善が見られなくなってしまいます。
こうなってしまうと、関節の症状を根本的に治すには手術を検討する必要が出てきます。
ここでは、どういう状況になった時に手術を検討するか、また手術前の確認ポイントについて、説明いたします。
変形性膝関節症の手術を検討するポイントは以下の点が上げられます。
◆運動療法、薬物療法、体重管理などの保存療法を3か月~6か月継続しても、膝の痛みが改善されない。
◆歩行、日常生活に支障が大きくなってきている。
このようなことが出ているようでしたら、手術を検討した方が良いでしょう。
なぜならば、このまま保存療法を継続しても、改善の見込みは薄く、日常生活の質が落ちてしまうからです。
手術をすれば、今まで膝の痛みのために困難であった仕事、趣味などにも取り組むことができます。
また、関節軟骨の摩耗、変形が進行しないうちの方が、術後の経過も良くなります。
家庭や仕事の事情もあると思います、すぐにと、急ぐ必要はないのですが、こうなりましたら、手術の有無とその時期などについて、医師とも相談して検討しましょう。
手術は万能なわけではなく、手術をすれは全てが解決するというわけではありません。
多少なりともリスクはありますので、手術を受ける際には以下にポイントについては、医師とも確認をとりましょう。
◆手術によって改善される症状と改善できない症状
◆手術して改善できる可能性
◆手術の方法(変形性膝関節症の手術は数種類あります)
◆術中・術後の合併症の有無とそのリスク
◆手術後の生活について、制限はあるか
変形性膝関節症は痛みはありますが、手術に関しては必ずしも緊急性が高いものではありません。
したがいまして、手術後の「こんなはずではなかった」と思わないためにも、医師と良く相談して検討しましょう。
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