問診、触診と進んで膝関節内部の病気が疑われたら、エックス線の検査を行います。
エックス線検査というと放射能被爆を気にする方がいらっしゃると思いますが、膝のエックス線検査の被爆量はごくわずかなため、妊婦さんでない限り気にする必要はありません。
エックス線検査は膝関節が痛い時は必ずといっていいほど行われる検査です。
撮影は一般的には、患者さんに立っていただきます。
そして、膝を伸ばした状態や、膝を立てた状態での正面と側面、上からなど様々な角度から撮影します。
骨と骨の隙間を撮影するために、立った状態で軽く膝を45度程度曲げた姿勢で撮影することもあります。
なぜ、このように何枚も撮るかといいますと、正確に診断をするためです。
正確に診断するためには、一方向からの情報では不十分だからです。
膝の痛みを感じている時は大変かと思いますが、短い時間ですので、頑張りましょう。
エックス線の写真を見ますと、骨は白っぽく、筋肉は黒っぽく写ります。
軟骨や半月板はエックス写真には写りませんが、骨と骨の隙間を見ることで、すり減り具合を推定します。
もし、隙間が狭くなっていれば、軟骨や半月板の損傷が推測され、変形性膝関節症と診断できます。
骨の先端をみれば、骨棘という骨の突起の有無も確認できます。
また、X脚、O脚の判断も客観的に診断できます。
このように膝関節の病気ではエックス線の検査でかなりの診断ができますので、不可欠な検査になります。
スポンサーリンク
[…] 膝の痛みで整形外科に行きますと、問診から始まって、触診、エックス線検査、場合によってはMRI検査やCT検査と順番に検査をします。 […]
[…] エックス線検査の結果によってはMRIやCTでより詳しい検査をすることがあります。 […]
[…] ここまでの検査で膝関節の病気が疑われましたら、エックス線検査に移ります。 […]