私たちが膝が痛いと感じるとき、実はその感じる痛みが1種類ではありません。
その痛みは次の3種類であることがわかってきました。

・侵害受容性疼痛
・神経障害性疼痛
・心因性疼痛

患者さん本人がその痛みの違いを見極めることは中々できません。また、この痛みの種類が発生するのは1種類でなく、複数の痛みの種類が混在するケースもあります。
なお、この3種類の痛みの種類は膝だけでなく、腰痛、歯痛などの他の部分でも発生することが分かっています。

痛み

 

侵害受容性疼痛

 

3種類のうちで最も一般的な痛みです。
私たちの身体が怪我をするとき。例えば切り傷や、打撲、やけどなどがです。
その時に怪我をした部分の細胞は、周辺に炎症を起こす物質が分泌されます。
その炎症を起こす物質が大量に分泌されると、全身を巡っている末梢神経がそれを感知し、”痛い”という電気信号を脳に発信します。
このようにして、怪我をすると私たちは”痛み”を感じます。

膝の場合であればぶつけたり、長時間、強い負荷をかけると、膝周辺の筋肉や関節が炎症を起こすために、痛みを感じます。
また、痛風やリウマチなどにかかると、膝関節内に炎症が発生するために痛みを感じます。

 

神経障害性疼痛

 

侵害受容性疼痛は炎症を起こす物質が抹消神経を刺激することにより、痛みを感じました。
神経障害性疼痛はその神経自体が誤った判断をして、痛みを感じるケースです。この場合は怪我などが原因ではありません。炎症が発生していなくても痛みを感じるのです。

例を上げると虫歯などの治療で神経を抜いたとします。その時に神経に傷がつく場合があります。そうなると、実際の炎症の元となる虫歯は完治したとしても、神経が痛みを脳に発信するために、痛みを感じることがあります。

これは神経自体が損傷してしまったがために、過去の痛みの間隔を誤って脳へ発信してしまうために発生する症状です。

 

心因性疼痛

 

不安

炎症もなく、神経の損傷もないのに痛みを感じるケースです。
これを心因性疼痛(または非基質性疼痛)といいます。

原因は精神的なものと考えられます。社会的・心理的な不安、うつ病などにより、言葉や行動で表現できないストレスが痛みとして現れたものと考えられます。もちろん患者さんは膝の痛みを本当に感じています。

このように一口に痛みを言っていても、その種類は炎症、神経、心の感じ方など、複雑に関連しあっているのです。

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