膝の痛みに対する保存療法の一つに温熱療法があります。

シンプルに膝を温めることで、膝の痛みを緩和するという方法です。

昔から、膝の痛みには温めるとよいという民間療法的に言われていましたが、温熱療法は正式な治療方法です。

具体的な温熱療法と科学的な根拠について、説明いたします。

 

温熱療法とは

 

◆整形外科では

整形外科に行きますと特殊な器具を用いて、膝の痛いところを温めます。

特殊な器具とは具体的にはホットパックや電気治療、専用器具(マイクロ波、低周波、高周波などを膝に照射して温める)があります。

整形外科に行かれたことがある方はリハビリ室で見たり、ご自身で治療を受けたことがある人も多いと思います。

リハビリ室

◆自宅では

整形外科で行う温熱治療は一時的なものでもありますので、ご家庭でも継続的に温熱治療を行うのが効果的です。

方法としては、温めのお風呂にゆっくりとつかって、関節や全身を温めます。

また、膝にサポーターを巻くことにより、膝の冷えを防ぎます。蒸したタオルを当てたり、温湿布をするのも有効です。

但し、ご家庭で実施する場合には医師と相談したうえで、低温やけどに注意して行いましょう。

お風呂

 

温熱療法の科学的根拠

 

さて、ここまでは膝を温めると痛みが緩和する、温熱療法の方法をご説明しました。

では、本当に膝を温めるとよいという科学的根拠はあるのでしょうか。

簡単に言ってしまいますと膝が冷えると、血行が悪くなります。血行が悪くなると、痛みを感じる物質が長く、患部に留まり痛む時間が長く、強くなります。

そういうわけで、膝を温めると、血行が良くなりますので、痛みが改善されます。

ちょっと難しいですが、神経的な効果も専門的にご説明します。

神経

膝の痛みは関節内の組織が炎症を起こすために、発生してしまうパターンが多いです。

炎症性の痛み、神経に起因する痛みが起こると、末梢神経から「サブスタンスP」という物質が分泌されます。この「サブスタンスP」が痛みを脳に伝えます。

「サブスタンスP」は「ソフトマディン」とう物質と拮抗関係にあり、通常は痛みを感じる「サブスタンスP」が過剰に反応すると、「ソフトマディン」が発生して、痛みを抑制する反応をします。

温めると「ソフトマディン」の発生が促進されます。

神経的には関節を温めると患部の末梢神経で「ソフトマディン」が発生が促され、膝の痛みが改善されます。

温熱療法は軽度な痛みでしたら、鎮痛剤などの副作用の恐れもなく、安全に痛みが改善されます。

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