膝の痛み、特に変形性膝関節症に対して行われる保存療法の一つに装具療法があります。

ここでは装具の種類や、装具療法の目的についてご説明いたします。

 

膝の痛みに使われる装具の種類

 

装具療法で使用される装具には以下のようなものがあります。それぞれ、メリット・デメリット、対応する症状がありますので、ご参考にしてください。

◆サポーター
膝を安定させ、温熱効果もあり、膝の痛みを軽減します。

・メリット
付けはずしが簡単。汚れた場合でも選択可能です。また、持ち運びもできます。
・デメリット
支持する効果が弱いため、症状が進行した方には効果が不十分です。

◆杖
膝にかかる体重の一部を分散させることにより、膝の負荷を軽減します。また。転倒防止の効果があります。

・メリット
入手が容易です。また、手に持つだけですので、手軽に使用できます。
・デメリット
症状が進んでしまった場合には、杖だけで補助するのは不十分です。
片方の手が常に杖を持っているため、荷物が多い時、雨の日は不便になります。

杖と手

◆足底版
靴のインソールのようなものです。足の底に装着して、足の高さの外側と内側を調整することにより、O脚を矯正します。

膝痛の緩和、膝の軟骨の変性の促進を抑える効果があります。

・メリット
比較的安価で、装着も手軽です。
・デメリット
矯正できる角度に限界があります。また、靴の中で足底版がずれたり、滑ってしまうことがあります。

◆機能的膝装具(支柱付き装具)
膝を協力に支える装具です。膝への荷重を一時的に減らし、痛みを軽減します。

・メリット
この装具の中では膝を支える効果が一番強いです。

・デメリット
付けはずし、清掃に手間がかかります。

 

膝の痛みの装具療法の目的

 

装具療法の目的は、このような装具を使用することで、膝への荷重を軽減したり、膝のぐらつきを抑えます。

それにより、痛みを抑えたり、歩行の安定性を確保するとともに、膝関節の軟骨などの変性が進んでいくのを抑えます。

これらの装具の装着により、膝の負担を抑え、症状の進行を遅らせる間に、運動療法等で膝の機能を回復します。

変形性膝関節症の中程度の場合では、装具無しでも歩くのには不便がないくらいまでに回復できることがあります。

この場合も治療が早ければ早いほど、効果があります。

歩く

また、症状が軽いうちはサポーターや杖などの手軽な装具で対応可能になりますが、症状が進行すると機能的膝装具のように、装着が面倒になってしまいますので、そういう意味でも早目の治療が良いです。

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