膝の痛みの治療は大きく「保存療法」と「手術療法」の二つに分けられます。
ここではそのうちの「保存療法」について、ご説明します。
膝の痛みで病院を訪れた時に、初期の段階では、保存療法で対応します。
最初から、手術を検討するケースは極めて異例です。
いきなり手術はちょっと・・・と思う方は多いと思います。
その点はご安心して、気になるところがあればまずは、病院へ行って医師と相談をしましょう。
簡単に言ってしまうと、手術をしない治療方法です。
足にメス等は入れないで、そのままの状態のままで症状を緩和・改善する治療です。
保存療法の中でも医療機関で受けるものと家庭で自分で実施するものとの二つに分けられます。
実際は医療機関での保存療法と家庭での保存療法を両方行うケースが多いです。
◇医療機関での保存療法
薬物療法、注射療法、物理療法、装具療法
◇家庭での保存療法
運動療法、体重、生活上での注意
保存療法の一つの目的は痛みを軽減することです。
痛みはそれ自体がつらく、患者さんのとって、一番の負担に感じるものです。
また、痛みがあるせいで、歩いたり、膝を動かす機会が少なくなります。
そのように膝を動かさないと膝周辺の筋肉や組織の柔軟性が損なわれ、凝り固まってしまいます。
その上、血行も悪くなりますので、痛みの物質が滞留してしまい、痛みが増すことになってしまいます。
もう一つの目的は症状の改善です。
保存療法では実際に軟骨の摩耗などが改善するわけではありませんが、注射療法で痛みを軽減しながら、運動療法で下半身の筋力を強化し、体重管理で膝の負担を減らします。
骨の状況を変えることはできませんが、このようにして、膝の症状を日常生活に支障の無いレベルにし、正常な膝の状態に近くすることができます。
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