世はまさにランニングブームです。
シーズンとなれば、日本の各地で休日のどこかでマラソン大会が行われています。
川原や公園でのジョギンする風景を珍しくなく、人気のある場所は渋滞状態のところも珍しくありません。
メタボの予防やストレス解消にも最適なジョギング・ランニングですが、トレーニング不足であったり、走り過ぎると故障の原因になります。
鵞足炎(がそくえん)は、そんなランニング動作により発生しやすい症状です。
膝の周辺の筋肉に、薄筋(はっきん)、縫工筋(ほうこうきん)、半腱様筋(半腱様筋)という三つの種類の筋肉があります。
この三つの筋肉は先の方が腱の状態になったいて、膝の上と下に張り付いています。
その形状が鵞鳥(ガチョウ)の足の三本指のように見えるため、鵞足(がそく)と呼ばれています。
鵞足炎とはこの鵞足と言われる部分に普通より、大きな負荷が繰り返し行われることで発生します。
普段、運動をあまりしない人、運動をしている人でも種目を変えて、足の動かし方を変わる時に良く発生します。
その他に陸上選手など、激しいトレーニングを繰り返す人にも見られる症状です。
軽い炎症の場合は運動をした時の痛みや、膝の内部が圧迫される痛みを感じる程度です。
炎症の度合いが進むと膝の周辺が腫れたり、熱を持つようになります。
鵞足が伸びるときに痛みを強く感じるため、患者が鵞足が伸びないように膝を軽く曲げるような姿勢になります。
鵞足炎の治療の原則は、手術などを行わない保存療法です。
炎症が起きている間はアイシングやシップ薬等を貼付し、安静にします。
炎症が治まった頃にストレッチやスクワット等で膝の回りの柔軟性や筋肉をつけて、徐々にトレーニングを行うように戻していきます。
膝の曲げ伸ばしが原因の症状ですので、発症したら安静にすることが大切です。
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