大人になってから「突然に膝が激痛に襲われたり」、「数ヶ月に一度とか忘れた頃に痛みを感じるが、しばらくすると治まる」ようなことはありませんか?

成長痛に似たような症状ですが、大人には成長痛はありません。もしかしたらそれは「関節ねずみ」かもしれません。
ここでは「関節ねずみ」に症状と治療法について説明します。

 

関節ねずみとは

 

最初に関節ねずみについて、説明します。関節ねずみとは呼び名のようなもので正式名称は「関節内遊離体(かんせつないゆうりたい)」といいます。

なぜ、関節ねずみとよばれるのかと言いますと、この病気は関節の中に、軟骨や骨のカケラ(小骨片)が発生することによるものです。カケラが、遊離して関節内を自由に動きまわって、悪さをすることを「ねずみ」に例えられ「関節ねずみ」と呼ばれます。

なお、関節ねずみは膝関節だけでなく、肘や足首にも多く見られます。

 

関節ねずみの症状

 

関節ねずみの症状は「痛み」と「ロッキングです」

痛み

関節ねずみの主な症状は痛みです。骨のカケラが神経を刺激したり、関節内の狭いスキマに挟まったりして、強い痛みやしびれという症状があります。

ロッキング

もう一つの症状としてはロッキングがあります。これは骨のカケラが関節に挟まって、ドアに閂がかかったように、関節が動かなくなることです。

いずれも、骨のカケラが痛みやロッキングする場所から移動すると症状が治まります。ここで患者さんは治ったと誤解しますが、骨のカケらは残っているため、また症状が出るという、なんとも捉えどころの無い病気です。

再発を繰り返しますと、変形性膝関節症になったりと新たな病気となりますので、注意が必要です。

 

関節ねずみの原因

 

関節内の骨がカケラとなって剥離してしまう病気ですので、関節ねずみが発生する主な原因は「スポーツや打撲による関節内の骨折」と「骨が変形したり破壊される病気」によるものです。

スポーツや打撲による関節内の骨折

膝の外部から大きな衝撃を受けたり、膝を何度も激しく動かして酷使すると、関節内で剥離骨折が起こります

骨が変形したり破壊される病気

骨に腫瘍ができて骨が破壊されるケースがあります。主な病気は以下の通りです。

・変形性膝関節症
・半月板損傷
・離断性骨軟骨炎
・神経病性関節症(シャルコー関節)
・結核性関節炎
・滑膜骨軟骨腫症

 

関節ねずみの診断と治療法

 

関節ねずみの診断はまず、触診して状況を判断しますが、最終的にはレントゲンか、MRI内視鏡で骨のカケラの有無や状況を確認します。ほとんどの場合はレントゲンで判断できますが、他の病気との判別が困難な場合は、MRIや内視鏡が使われます。

治療法は骨のカケラの除去です。カケラが小さい場合は放置して様子をみることもありますが、骨のカケラは自然には無くなりませんので、このカケラを除去することになります。手術は最近では内視鏡によって行われますので、患者さんの負担は大きくありません。

また、原因となる病気がある場合はその治療も行います。

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