天気が悪くなると膝が痛くなる。またはその逆で膝が痛みだすと天気が悪くなる人が言います。
よく「天気痛」とか「気象痛」と言われる症状の一種です。
ここでは天気の変化による膝の痛みの原因と対策について説明します。
この記事の目次
痛みの原因は気圧の変化
天気痛とか気象痛は膝だけではありません。頭痛、めまい、膝以外の関節痛があります。
その痛みや不調の原因は何でしょうか?それは気圧です。
自律神経の乱れ
一つ目は気圧の変化が引き起こす自律神経の乱れです。
気圧が低下(変化)すると体はその変化に対応順応しようとして、急激に血圧と心拍数が上昇します。
血圧や心拍数の上昇は交感神経優位の状態と考えられるため、血管収縮あるいは副腎髄質からのアドレナリン放出などが"痛覚受容器"や"冷受容器"の反応を高め、痛みが増すと考えられます。
また、体の平衡感覚を司る三半規官などが集まる『内耳』にも関係があります。
内耳は気圧変化を察知する“センサー”の役割を持つ細胞があります。
この細胞が敏感にはたらく人は、気圧変化によってストレスが大きくなり、交感神経が活性化したり、全身の血流が悪くなるなどして、体調不良が発症しやすくなります。
体内の圧力の乱れ
もう一つは体内の圧力の乱れです。
天気が悪い時は身体が低気圧の中にいます。
よく、高所など気圧が低いところに行くとスナック菓子の袋などがパンパンに膨れていることがあります。
それほどではないですが、身体の中にも同じ現象が起こっています。
つまり、膝痛なら膝関節の内部が膨張して神経を圧迫することにより痛みを感じるのです。
天気痛の対策とは
ではこのような天気痛にはどのような対策をすればよいのでしょうか。
自律神経の乱れや、体内の圧力の調整をすれば良いのです。具体的には以下のような対策があります。
- 自律神経を安定させるために効果的なストレス解消法をみつけ実践する。
- 軽い運動で交感神経を刺激して発汗や新陳代謝を促し、その後の休息で副交感神経を刺激し自律神経の良好な切り替えを促す。
- 入浴やストレッチなどで血行をよくする。
- 神経原性の痛み(外傷や炎症はないけれど、神経が傷つくことによって起こる痛み)であれば、痛みの緩和にビタミン剤を服用してみる。
- 痛む膝などにサポーターなどを活用して患部が冷えないようにする。
色々と試してみてご自分あった対策をしましょう。
また、痛みが強かったり効果が無い場合は医師に相談しましょう。
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